哲学

Cian Dorr講演

しばらく体調を崩してたせいで更新が遅くなった。実は、その原因もこの日に遡る話だったりする。ふだんの火曜日はNYUへKit Fineのセミナーを受けに行ってるが、この日ばかりはさぼらなくてはいけなかった。なにしろ、Cian DorrがRutgersで講演するから。講演…

Tim Crane講演

今週の講演はTim Crane。つまり、二週連続でイギリス英語。タイトルは「Aboutness and Non-existence」。なんとも内容がしのばれるタイトルだが、10分ほど遅れて会場に着いたんだけれど、ちょうどそのときMeinongのsubsistとexistの区別の話をしてた。分かり…

今日のKit Fineセミナー

油断してたら日付が変わっていた。わざわざこっちの時間に合わせてるのに。今日も眠い目をこすりつつ(ちなみに18:15開始)、NYUまで行ってきた。ちょっとだけ早く着いたので(というか、電車の数が少ないので、間に合うように行くと、必ず中途半端な時間に…

Katalin Farkas講演

今日はRutgers哲学科のコロキアムに行ってきた。講演者はKatalin Farkasという女の人。今までは専門から遠い話だと聞きに行かなかったんだけれど、このセメスターはRutgersの哲学科に行く機会が少ない(ここの所属なのに)のと、知り合いに会えば挨拶できる…

研究指導を受ける

今日はTedとの面談の日。このセメスターは彼が忙しいので月一なのが残念だが、それでも時間を割いてもらってるだけで十分ありがたい。本当は、いま書いている論文のできてるところを前もって送ってTedからコメントを貰うという話になっていたのだが、実際は…

今日のKit Fineセミナー

どうも今日から6:15開始になったらしい。こういうとき、連絡が貰えない部外者は悲しい。今回はRD conceptを扱うための「論理」の話。でも、議論の的はそこでのRD conceptの「定義」に集中。Fineによれば、まず、概念Cの同一性をC=λxA(x)と定義する。で、RD c…

今日のKit Fineセミナー

このセメスターはRutgersで面白そうなセミナーがないので、Tedと相談してNYUのKit Fineのセミナーに出ることにした。で、今日が一日目。

不調

論文も翻訳も進まない…。しかもハリケーンのせいで、こっちに来てからずっと小雨模様。いやになる。さて、結局このセメスターは、いっこもRutgersの授業に出ないことになったので、講演をメインにしようかと各地の大学のウェブサイトを巡ってみる。しかし、P…

また東京へ

目白のビジネスホテルから更新。今回の東京行きはこれに参加するため。自分が若手かどうかについては定かではないが、「売れるまではみな若手」(吉本方式)からすれば、まだ若手だろうな。ただ、今回はテーマがテーマなので少々不安は残る。まあここまで来…

最近さっさと就職しちゃったのでちょっと妬ましく思ってる哲学的フレンドのAさんがmixiで哲学雑記を書き始めたのを知った。僕もmixiに入ってるが、マイミクシィには業界関係者を入れないという方針でやってるので(既に何度かリクエストを断った経験あり)、…

Word Perfectとの戦い

昨日Tedと会ったときに、例の翻訳に使うために図のデータをもらえるかどうか聞いてみた。例によってこころよくOKをくれてすぐさまパソコンに向かったと思えば、オリジナル原稿を開き始めた。オリジナルはWord Perfectだったのか。しかも図もWord Perfectで書…

今セメスター終了

しばらくここを更新してなかったのは、このままのやり方を続けることに疑問に思うようになったことと、翻訳やらなんやらで忙しかったせいだけれど、今日はこのセメスター最後の授業だったので更新する。授業の内容は気が向いたらいずれ更新するとして、とり…

Tyler Burge講演

今日のdepartment colloquiumはTyler Burge。さすがに座る場所がなくなるほど盛況。Burgeは、見た目はいかにも大学教授という感じの上品な紳士。驚いたことに、準備してきた原稿を読み上げる形式だった(ちなみにハンドアウトもなし)。アメリカに来ていろい…

今日のTed Siderゼミ

今日は前回の続きで(続きなんです)、Amy Thomassonの「Answerable and Unanswerable Questions」。まず、指示の因果説は受け入れる。ただし、命名儀式のときに多義性が排除されている必要がある。そしてそれは意図されている対象のsortalを特定することで…

今日のJason Stanleyゼミ

今日はカルナップの『意味と必然性』。当たり前だけど、まずはウィトゲンシュタインの影響の話から。『論考』当時の状況(第一次大戦とか)やら、フレーゲ→『論考』→カルナップの系譜の中で論理的真理の位置づけが変わっていったこととか(つまり、フレーゲ…

今日のTed Siderゼミ

今日のTedのゼミは、Eli Hirschの存在論についてのデフレ主義。前回までのネオフレーゲアンの話は参加者の大部分が苦しんでいたけれど、今回はどうだったろうか。

今日のJason Stanleyゼミ

また日付が変わってしまったけど、久しぶりのJasonゼミ。ここ二回、ゲストスピーカーが来てたので(前々回はHeck、前回はProops)、久しぶりにJasonの講義。今日はOn Denotingについて。

今年の若手フォーラム

哲学若手フォーラムから今年度の開催のお知らせが来た。場所や日時はいいとして、今年はテーマが「『大陸系』哲学の現在」。うーむ、それで来たか。思いっきりストライクゾーンを離れてるなあと思いつつ、とりあえずレジュメを見る。予想通り、なにがなんや…

Daniel Dennett講演

この日はデネットの講演があった。題は、「Looking Under the Hood: What Do We Find When We 'Reverse Engineer' Religions?」*1。ただし、この日の講演者はundergraduate committeeによって選ばれたそうで(なんでも1970年のクラス会が後援しているらしい…

今日のTed Siderゼミ

久しぶりに更新。これまでのことは、まあおいおい追記する予定(ほんとかいな)。さて、今日はJasonのセミナーはお休み。確かAPAがあるからだったような。と言うことで、今日はTedのメタ存在論セミナーのみ。前回休んだので(休んだんです)、いまいち繋がり…

というか翻訳

送ってもらった現代形而上学論文集 (双書現代哲学2)を眺める。名前まで出てるとは思わなかったのでちょっとびっくり。いろいろニヤリとさせられるとこともあるが、訳語に関しては、何か違うんだよなあという感がまだ拭えない。しかしそれよりも、各論文に担…

今日のTed Siderゼミ

前回の続き(って書いてないけど)で、ネオフレーゲアン(もちろん新論理主義の方)の解説。ヒュームの原理で自然数が得られるところからBad Campany Argumentへ。ヒュームの原理が正しいとしても、それが無限の数の「存在」を含意すると言うのは文法構造を…

今日のJason Stanleyゼミ

再開しますって書いてから何日空けてるんだか。ま、それはともかく、今日のJasonゼミはRichard Heckがゲストに来て『算術の基本法則』についていろいろと話をした。ここで再現できるほど理解できなかったけど、stipulationと理論のconsistencyの関係とか、シ…

今日のTed Siderセミナー

夜になったら今度はTedのメタ存在論セミナー。今日はDean Zimmermanも来てた。豪華度さらにアップ。

今日のJason Stanleyセミナー

もちろん今日もJasonのセミナーに行く。ただし30分ほど遅刻。

この日のTed Siderセミナーの概要

もうかなり忘れてしまったけど、書き忘れを追加。Lewis & LewisのHoleの話の続きからクワインによるカルナップ批判まで。

NY Timesに

Leiter Reportsによると、NY Timesに先週のクリプキカンファレンスの記事が出てるらしい、というか出てる。読んでみるとこれがなかなか興味深い。クリプキの講演をチャーリー・パーカーのサックスソロになぞらえるのは、なんとなく分かる気がする(どっちも…

今日のJason Stanleyセミナーの概略

Jason Stanleyのセミナーに出るために朝から哲学科に行く。みんな↑のクリプキの記事の話をしてる。おかげでJessica Retzを同定できた。やはり初めて見る人だった。今日は、「みんな『基礎』と『基本法則』をごっちゃにするんだよね」という話から。どうやら…

今日もクリプキカンファレンスだったけど

今日もクリプキカンファレンスがある。が、寝坊した上に昨日の疲れが残っていたので行くのを諦める。Nathan SalmonとMichael Devittの話を聞き逃したのは痛いが、まあ、二人とも昨日見たし、どうせどこかから出版されるし、無理するのはやめよう。代わりに、…

Saul Kripke: Philosophy, Language and Logic

この日はCUNYでクリプキの65歳の誕生日を祝ったカンファレンスがあったので、半分物見遊山で行ってみた。