今日のTed Siderセミナー

夜になったら今度はTedのメタ存在論セミナー。今日はDean Zimmermanも来てた。豪華度さらにアップ。
前回の続きで(って、前回分を書いてないな。後で追記します)クワインの「規約による真理」によるカルナップ批判(ちなみに、存在に関する問いは内的問題だというカルナップの立場を検討してます)。PriorのTonkの議論もカルナップの立場のどこかがまずいことが示している。ただ、我々はカルナップと違って論理実証主義者じゃないから、実際にはクワインの批判がどれほどの影響を与えるのかは定かではない。

実際にカルナップ的なメタ存在論を主張するのがYablo("Does ontology rest on a mistake?"←一度はこの手のタイトルの論文を書いてみたい)。Yabloは、抽象的対象の存在命題と日常的対象の存在命題の違いは、カルナップのように言語が違うのではなく、それぞれが架空make-believe、ないし比喩metaphorに過ぎない(俗に言う言語ゲームが違うってやつでしょう)。そして、それらと文字通りliteralを明確に区別することはできない。

しかし、Yabloの言うようにliteral/nonliteralが線引きできないとしても、それはクワインの敗北を意味しない。むしろ、どの種類の文も同じように存在論的コミットメントをもつのだから、存在論的問題は最良の言語/理論=理想の科学の探求によってが解決されるというクワインの結論に至るように思われる。

ここでFrank、Karen、Jason TurnerとTedの間で激しい議論が始まるが、最初の方を聞いてなかったのであまり理解できず。そのまま時間切れになったので、そのあと飲み屋で続きをやることになった(もちろん僕はここで退散)。