今セメスター終了

しばらくここを更新してなかったのは、このままのやり方を続けることに疑問に思うようになったことと、翻訳やらなんやらで忙しかったせいだけれど、今日はこのセメスター最後の授業だったので更新する。

授業の内容は気が向いたらいずれ更新するとして、とりあえず今書きたいことを書く。予定してた留学期間は今月で終わり。授業はもうないので、あとは二度ほどTedと会う予定があるぐらい。で、この9ヶ月間で本当に痛感したことのひとつは、自分が勉強したことが間違ってなかったこと。知識だけなら院生に負けてるとは思わないし、最近の流れもだいたいフォローできている。ただ、もうひとつの、そしてそれ以上に痛感したことは、自分の哲学能力が低いこと。英会話ができないこともさることながら、論文を書くことさえままならない。出発前にS先生に「ひと暴れしてこい」と言われたが、暴れるどころか、あまりの不甲斐なさに情けなくなるばかりだ。

しかし、それでもこの9ヶ月間は素晴らしかったの一言に尽きる。日本の大学が悪いとは思わないけれど、これほど勉強になり、かつ哲学を楽しめたことは無かった(もちろん、気楽なビジターだと言うことも大きいと思うが)。いろいろ今後研究するネタも仕入れたし、それこそあと10年は戦える気がする。少なくとも、レベルアップはしてるはずだ。

ということで、留学期間を延長することにした。予定通り来月にいったん帰国するけれども(基礎論学会もあるし)、8月に再渡米する。期間は年末までの予定。東京に戻る方がよかったのか、正直まだ確信は持てないけれど、アメリカ生活に慣れるのと翻訳に追われた9ヶ月だった気もするので、次のセメスターは色んなことを吸収して、もう一段階レベルアップしたい。たぶん、これが僕の人生で本当に哲学に集中した最後の数ヶ月になるだろう。