今日のTed Siderゼミ

久しぶりに更新。これまでのことは、まあおいおい追記する予定(ほんとかいな)。

さて、今日はJasonのセミナーはお休み。確かAPAがあるからだったような。と言うことで、今日はTedのメタ存在論セミナーのみ。

前回休んだので(休んだんです)、いまいち繋がりが分からなかったが、新フレーゲ主義をquantifier variance的に解釈するTedの説について。これでは何が何だか分からないだろうから、詳細は、最近アップされたWork in Progressの論文"NeoFregeanism and Quantifier Variance"を参照。

気になったのが、論理主義のゴールについてのTedの懸念。つまり、算術を二階の論理に還元できたとして、それが認識論的にどう素晴らしいのか。二階の論理は集合論に過ぎないとも言われるが、集合論が認識論的に望ましいとは思えない。また、二階の論理があくまで論理に含まれるとしても、その「論理」とはいったいどういうものなのか。個人的には、フレーゲの時代の論理観は明確な特徴づけをもっていたような気はしないし、フレーゲ本人の論理観もいろいろ問題がありそうだから、現時点で論理主義が達成できることは、控えめな結果にしかならないような気がする。