Tさんの発表

ビサ面接のあとはIゼミでのTさんの発表。去年のは聞き逃しただけにしっかり聞く。基本的にid:georg:20050624で言われてるとおり。しばらく顔を見てなかったので不安があったけど、これならかなり安心。付け加えるとすれば、個々の議論よりも論文全体の筋を明確化すること。説教臭いことを言うと、慣れないうちはこれが一番難しい。どういう筋にするかに悩むだけでなく、自分の納得のいく筋が見つからなかったりするから。でも、慣れてくれば、てきとーに筋をでっちあげられるようになるもんです(それでいいのか)。

個人的には、スタルネーカーのアイデアは自然なように思われるのにルイスの言うような結論が出てしまうのはなぜか、というところが気になる。と言うか、あの問題のもっとも哲学的な部分はこの点だと思う。だからできればこの点を論じて欲しい。これを論じることが出来れば確率論の哲学として申し分ない。タイトルは「スタルネーカーが最初に構想していた確率論的意味論はなぜ失敗したのか」てなとこでどうでしょう。