千葉の日

今日は用事もあったので千葉大のKゼミに出る。例によって寝過ごし、かつ乗った電車が目的の駅まで行かないことを知らずに無駄な時間を過ごしてしまったせいで一時間弱ほど遅れていく。が、誰もいない…。とりあえずKさんの研究室に行くとご本人はそこに。なんでも発表者のAさん(新米パパ)が遅れてくるらしく、一時間押しになったとか。ナイスタイミング。とりあえず用事を先に済ませる。

発表はAさんが訳してるvan Inwagenのなんだっけ…、行くまで発表の題材を知らなかったので忘れてしまった。「なぜ何かがあるのか」についての論文。例によってvan Inwagenの人をバカにしてる話の仕方に苦笑しつつ、内容の理解に苦しむ。MMOA(modest modal ontological argument)ねえ…。それはともかく、無限にある可能世界の中に何もない世界はひとつしかないんだからその世界は最高にありそうもない、という議論はどうなんだろう。確かに確率がほとんどゼロだと言われればそうだけど、それによって何が示されたのかが分からない。それと、各可能世界が実現する確率が等しいという仮定は本当に正当化できるんだろうか。

発表の後、「可能世界の実現」から引っ張られてAさんと可能世界の身分について議論する。確かに、現実にならない可能世界を世界と呼ぶのはおこがましいかもしれない。でもそれは「現実」とか「世界」とかいう言葉に何か過剰な意味を込めてるんじゃないだろうか。とは言え、いつもながらAさんと議論するのは楽しい。パパになったせいで定時帰宅が義務づけられてしまったのが残念だ。まあ、彼の人生にとって、僕との議論より家族との時間の方が文句なしに大事なのは言うまでもないが。

その後は学生達の飲み会についていく。みんな若いねえ…。