まぎらわしい?
Amazonでも画像が入ってなにより。でも、はてなキーワードではまだなのでがっかり。
形而上学レッスンのそれぞれの章の最後には、短い読書案内がついている。この読書案内がちょっとまぎらわしいという話を聞いた。
この読書案内、本文とレイアウトが違う。一段下がって、フォントもひとまわり小さくなっているし、しかもゴシック体になってる。これは原註と訳註も同じ。要するに、読書案内・原註・訳註は別レイアウトになっている。別にこれはこれでいいと思ってたんだけれど、そうでもなかったかもしれない。
問題は第1章。この章に原註はない。でも訳註はある(このへんは章ごとにバラバラ)。その結果、第1章では、訳註と読書案内が最後におまけについていることになってしまっている。このせいで、読書案内も訳者がつけたもののように見えるらしい。最初の章だけに、ここでそういう印象をもってしまうと、最後までそう思い込んだまま読めてしまうとか。
言うまでもなく、この読書案内は別に僕がつけたわけではない。原著にもある(だいいち、「はじめに」でも読書案内について触れられている)。たまたま第1章では訳註と読書案内がセットになってるように見えているだけなので、誤解なきよう。
よく考えれば、そもそも訳註を(原註も)読書案内の前に置く必要はないよね。読書案内の後に註を置いておけば、それだけで済んでたのかな。
とりあえずちょこっと
ちょくちょく更新しないといけないんだが*1、どうも時間がない。とりあえず、いま覚えてることを忘れないうちに書いておく。
- ようやくAmazonの誤記がなおったらしい。これでようやくISBN記法が使える。
形而上学レッスン―存在・時間・自由をめぐる哲学ガイド (現代哲学への招待Basics)
画像がまだ無いのが残念。
- みなさん結構つぶやいてくれてるようで、ありがとう。ちなみに「〜レッスン」シリーズを出す予定はありません。というか、その発想はなかったわ。
次はタイトルの話でも書こうかな。ボツタイトルの話もしたいし。
*1:なぜこれだけほったらかしだったのに更新しないといけないのかについては、あとがきを読んでくれ!
出ました
わざわざひっぱるようなことでもないと言われればそのとおりだけれど、ともかく、Riddles of Existenceの翻訳がようやく出たのでご報告(もっとも、書店に並ぶまでにはまだ二三日かかるかもしれないので、厳密にはまだ出たとは言えないんだけれど)。めでたいことなので、この記事を読んだ人でTwitterをやってる人は、祝儀がわりにTwitterでつぶやくこと。
あと、いろいろ気になることがあるとは思うが(特にタイトルとか)、気にしないでほしい。いずれ慣れるから(笑)。
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また二ヶ月ぶり…もうそういうのいいね。
さっき更新チェックアプリを走らせたら、Tedのウェブサイトがひっかかった。さっそく見に行くが、何が変わったのか分からない。ふとCVへのリンクが目に付いたのでCVを見てみる。本や論文が出たのならCVも更新してるだろうし。
CVを見てみたら、Riddles of Existenceの"Time"の章がアンソロジーに収録されていたのを知る*1。その直前には「Japanese translation forthcoming」との記述が…。やばいなあ。
*1:The Elements of Philosophy: Readings from Past and Presentという本。2007年の本なのに、いま知った(恥)。
応用哲学会へ行ってきた
気がつけば、また三ヶ月ぶりの更新とかになってますが、みなさんお元気でしょうか。
前置きはさておき、この土日は応用哲学会の第一回年次研究大会へ行ってきた*1。参加者も予想以上に集まり、懇親会の雰囲気も和気あいあいとして非常に良く、生まれたての学会としていい出発になったと思う。個人的にも、とても楽しかった。
さて今日は目玉の公開シンポジウム。パネリストに茂木健一郎を呼び、テーマはなんと、「これが応用哲学だ!」*2
このシンポジウム、当初はいろいろと不安もあったんだけれど、茂木健一郎の発表も決してお仕事という感じではなく、言いたいことを言った感じで非常に良かった(まあ、内容はあれだけど)。パネリストの三人が向かった結論も非常に納得できるものだった。やっぱみんなそう思ってるんだよね。
シンポジウムを聞いててひとつ思ったのは、哲学者に求められているのは、シンポジウムで言われたことに加えて(←ここ重要)、問題に「ガオー!」*3っとかじりつく、熱意というかパワーのようなものもあるんじゃないかと思った*4。つまり、今日のパネリストの一人でもある森岡正博による例の流行語を使って言えば、応用哲学者=肉食系哲学者ということかなと(笑)。
まあ、個人的には、こういう心構えでしばらくやってみようかなと思う。僕の本名を知ってる人なら分かると思うけど、名前にも合ってるし(笑)。